2026年のランキングに異変あり
毎年恒例の『日経マネー』「投資家が参考にしている人ランキング」。
長年不動の1位だったウォーレン・バフェット氏が、2026年、ついにトップの座を明け渡しました。
代わって1位に躍り出たのは、カリスマ個人投資家のテスタ氏。
2位にはマクロ分析で人気のエコノミスト、エミン・ユルマズ氏が入りました。
さらに今回初ランクインとなったヘム氏も大きな話題を集めています。
高配当株やインデックス投資でFIRE・セミFIREを目指す私にとって、この顔ぶれの変化は単なる話題以上の意味を持っていると感じます。
今回は、ランキング上位4人のプロフィールと投資スタンス、そして私自身が感じたことをまとめてご紹介します。

参考にしている投資家ランキング2026 TOP4比較

まずは4人の特徴を一覧で整理しました。それぞれの投資スタイルの違いを押さえておくと、この後の解説がより頭に入りやすくなります。
| 順位 | 名前 | 肩書き・属性 | 投資スタイル | 実績・規模 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | テスタ氏 | カリスマ個人投資家 | デイトレード→中長期・分散投資 | 累計利益100億円、配当収入1.5億円超 |
| 2位 | エミン・ユルマズ氏 | エコノミスト(元野村證券) | 地政学×金利×流動性のマクロ分析 | 日経平均30万円説、コラム連載 |
| 3位 | ウォーレン・バフェット氏 | バークシャー・ハザウェイ元CEO | 長期バリュー投資 | 世界的権威、2025年末CEO退任 |
| 初 | ヘム氏 | 現役個人投資家・経営者 | 小型割安株×増配×暴落買い向かい | 資産5億円超、投資歴28年 |
1位:テスタ氏 ― 元手300万円から100億円を築いたカリスマ

プロフィール
テスタ氏は2005年、わずか300万円の元手で投資をスタートし、2024年には累計利益100億円を達成した、日本を代表するカリスマ個人投資家です。
投資スタイル:デイトレードから中長期・分散投資へ
テスタ氏の投資スタイルは時代とともに変化してきました。
もともとはデイトレード中心の短期売買で資産を築いてきましたが、現在は中長期・分散投資へと軸足をシフトしています。
さらに注目したいのが、年間配当収入1.5億円超という「FIRE口座」を別途保有している点です。
トレードで積極的に稼ぐ一方で、配当という安定した収入源も並行して育てている。
「負けなければおのずと勝ちとなる」という信条どおり、リスクを取りながらも守りを固める姿勢が、多くの個人投資家の共感を呼んでいます。
テスタ氏の投資スタイルを知ることは、短期・長期どちらの視点を持つ投資家にとっても学びが多いはずです。
「元手300万円から100億円」という数字より、テスタさんが今も高配当ポートフォリオを別枠で持っていることが刺さりました。
トレードで稼ぎながら、配当という”不労所得の柱”もしっかり作っている。
規模は全然違いますが、働きながら配当収入を積み上げていく姿勢は、セミFIREを目指す自分にも重なるところがあります。
2位:エミン・ユルマズ氏 ― マクロ視点で日本株強気論を唱えるエコノミスト

プロフィール
2位にランクインしたのは、トルコ・イスタンブール出身のエコノミスト、エミン・ユルマズ氏です。
東京大学大学院で修士号(生命工学)を取得後、野村證券でM&Aや機関投資家営業を経験し、その後独立しました。
投資スタイル:地政学×金利×流動性のマクロ分析
エミン・ユルマズ氏の分析の特徴は、地政学リスク・金利動向・グローバルな資金の流動性を組み合わせたマクロ視点にあります。
個別銘柄の値動きだけでなく、世界経済全体の大きな流れから相場を読み解くスタイルで、「日経平均30万円説」を唱える日本株強気派としても知られています。
『日経マネー』でのコラム連載も、多くの個人投資家に支持されている理由の一つでしょう。
日経平均30万円説は正直まだピンとこない部分もありますが(笑)、“目先の株価ではなくマクロの大きな流れで判断する”という姿勢は、高配当株を長期保有する自分の考え方と根っこでつながっている気がします。
個別株を買うときの“視野の広げ方”として、エミンさんの視点は参考にしています。
3位:ウォーレン・バフェット氏 ― 長年の王者が退いた理由

プロフィールと退任の背景
長年ランキング1位の座を守り続けてきたウォーレン・バフェット氏は、今回3位という結果になりました。
バフェット氏は2025年末にバークシャー・ハザウェイのCEOを退任しており、今回の順位変動は、その世代交代のタイミングと重なっています。
なぜバフェット氏は3位まで陥落したのか
バフェット氏がトップの座を明け渡した最大の要因として報じられているのは、やはり2025年末のCEO退任です。
長年「バフェット=バークシャー」という構図で見られてきただけに、経営の第一線を退いたことは、投資家心理の上でも一つの区切りとして受け止められたようです。
ただ、それだけでは3位まで順位を落とした理由としては説明しきれない部分もあります。
ここからは筆者の見立てになりますが、いくつかの要因が重なっていると考えられます。
①情報源としての「身近さ」の変化
テスタ氏やヘム氏のように、X(旧Twitter)でリアルタイムに売買や相場観を発信する日本人投資家が急速に台頭してきました。
バフェット氏の情報は書籍や株主総会、決算資料が中心で、いずれも日本の個人投資家にとっては間接的な情報源です。
一方でSNS発の投資家は、値動きの最中に「今どう考えているか」を直接発信できる点で、参考にしやすさが違います。
②エミン・ユルマズ氏のように日本株そのものを強気に語る国内エコノミストへの関心の高まり
日経平均が最高値圏で推移する中、米国株の大家であるバフェット氏よりも、今の日本市場を直接分析してくれる人物の言葉のほうが、実践的な参考情報として求められやすい状況にあるのかもしれません。
③CEO退任によって「これからのバークシャーはどうなるのか」という不確実性が生まれた
後継者の投資判断がバフェット氏と同じ哲学を引き継ぐのか、まだ実績で証明されていない段階では、「今まさに参考にしたい人」という基準では票が集まりにくかった可能性があります。
いずれにせよ、順位の低下はバフェット氏の投資哲学そのものへの評価が下がったことを意味するわけではなく、あくまで「今の情報源として身近かどうか」という観点での変化と捉えるのが妥当でしょう。
投資哲学は今も色褪せず
長期バリュー投資の世界的権威として、「自分が理解できる企業に長期投資する」という哲学は今も色褪せていません。
ランキングの順位こそ変わりましたが、その投資哲学が個人投資家に与えてきた影響の大きさは、今後も変わらないはずです。
バフェットさんがランキングを陥落したのは、CEOを退任したタイミングと重なっていて、なんとなく感慨深いものがあります。
ただ、”自分が理解できる企業に長期投資する”という本質は、これからも変わらず自分の投資の軸になり続けると思います。
時代が変わっても、基本は変わらない。
初ランクイン:ヘム氏 ― 小型割安株×増配×暴落買い向かいの投資家

プロフィール
今回のランキングで最も注目を集めたのが、初ランクインを果たしたヘム氏です。
京都大学卒業後に総合商社に入社、30歳で脱サラして起業し、現在は2社を経営する51歳の現役投資家です。
投資歴は28年、1998年に300万円で投資を始め、現在の資産は5億円超といわれています。
投資スタイル:小型割安株×増配×暴落買い向かいの3本柱
ヘム氏という投資家の柱は、小型割安株・増配期待株・暴落時の買い向かいという3本柱にあります。
中でも「増配を重視する」という視点は、高配当株投資を実践する読者にとって特に参考になる部分でしょう。
X(旧Twitter)でアカウントを開設してからわずか1年半でフォロワー3万人超を獲得し、今回の初ランクインにつながりました。
実はヘムさんにフォローされています(笑)。
ヘムさんの”暴落時に買い向かう”スタンス、憧れます。
コロナショックの時も植田ショックの時も、自分はどちらかというと不安で手が止まりがちでした。
小型割安株は自分の守備範囲とは少し違いますが、”増配を重視する”という視点は高配当投資と完全に重なっていて、勉強になることが多いです。
まとめ ― 4人に共通する「自分の軸」

テスタ氏、エミン・ユルマズ氏、ウォーレン・バフェット氏、ヘム氏。
投資スタイルも経歴もまったく異なる4人ですが、共通しているのは「自分の軸を持って、長期で相場と向き合っている」という点だと感じます。
トレードで稼ぎながら配当を積み上げるテスタ氏、マクロの大きな流れで判断するエミン・ユルマズ氏、理解できる企業に長期投資するバフェット氏、増配と暴落時の買い向かいを徹底するヘム氏。
それぞれのスタンスは違っても、目先の値動きに振り回されない姿勢は共通しています。
高配当株やインデックス投資でセミFIREを目指す私たちにとっても、この4人から学べることは多いはずです。
ランキングの順位以上に、それぞれがどんな軸を持って投資に向き合っているかに注目してみると、自分自身の投資スタイルを見つめ直すヒントになるのではないでしょうか。
よくある質問(FAQ)

Q. テスタ氏の投資スタイルは何が特徴ですか?
A. もともとはデイトレード中心でしたが、現在は中長期・分散投資と高配当株の保有を組み合わせたスタイルに変化しています。
Q. なぜウォーレン・バフェット氏はランキングで順位を落としたのですか?
A. 2025年末にバークシャー・ハザウェイのCEOを退任したことが、世代交代の象徴として受け止められたためと考えられます。投資哲学そのものへの評価が下がったわけではありません。
Q. ヘム氏とはどんな投資家ですか?
A. 京都大学卒・元総合商社勤務で、現在は経営者と個人投資家を兼ねる51歳。
小型割安株・増配期待株・暴落時の買い向かいを軸とし、2026年に初ランクインしました。
Q. 高配当株投資家が参考にすべき投資家は誰ですか?
A. 配当収入を並行して積み上げているテスタ氏や、増配を重視するヘム氏の視点は、高配当株投資家にとって特に参考になります。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は各種報道をもとに筆者の見解を交えて構成したものです。投資は自己責任でご判断ください。
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